自分探し厨の深層心理てすと【価値観辞典】

お金が無くなったって幸せになって

我は、「ホー、お金のことを考えると楽しいかい?」って、

テレビに向かってひとり言です。

題名 - お金が無くなったって幸せになって
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今は昔。



「お金こそすべて」という価値観を、変えられないで居る堤義明前会長も、もはや70歳。

普通は、死が近くなれば、お金より大事なものなんかが、見えて来ちゃったりなんかするんじゃなかったのですか。



と、小さい頃から、何故かそのように思い込んでいたのですが、これって、実現しなかった希望満載の夢だったのですね。




「能ある足のある財布」は、国外へ逃亡すると申しましたが、「足のある悪党財布」は、わざわざ国外へ逃亡するような面倒なことはせずとも、日本国内に居ながらにして、りっぱに生息できたのです。



「足のある悪党財布」は、スイスよりも遥か遠くに在る地獄へも、お金を貯めることが出来るかのような、振る舞いなんかを披露したりして。

いや、そうじゃなければ納得がいきません。

70にして尚、お金に執着するという思考が理解できないのです。




確認させてください。

死後の世界には、お金は持っては行けませんよね。



この考え方に間違いはありませんよね。

なのにどうして、そこまでお金に執着するのですか?



そこまで執着するっていうことは、そこには、貧乏人の知らない何か、うまい話でも転がっているのですか。

やはりもしかして、死後の世界でも、大金持ちとして君臨できたりするのですか?



「そんなバカな」というお話ですが、「地獄の閻魔もお金には目が無いのだよ」と、知らされているような気がして仕方がありません。




2005年10月、M&Aコンサルティング、村上世彰(よしあき)代表率いる投資ファンドが、プロ野球球団阪神タイガースの親会社、阪神電気鉄道の株式を大量に取得しました。



テレビのニュースにて、「考えると楽しくて楽しくてしょうがない」と、ニターっと笑っていたのが脳裏に焼き付いて離れませんが、真剣な面持ちが、笑っていたかのように見えたのでしょうか。




もしそうでしたら、ごめんなさい。

我は、「ホー、お金のことを考えると楽しいかい?」って、テレビに向かってひとり言です。



当方は、お金のことを考えても、無味乾燥で味気なく、嬉しくも悲しくも何とも無いけどね。

「楽しいかい?」




あんなに賢くて立派な大人が、「預金通帳の数字を見るのが楽しいとしか言えないのかね」って、そんな無礼な例えを思いつつ、しぬほど勉強して東大に入って官僚となり、そして、何十年と色んなことを経験して来た筈なのに、挙句の果てが、「お金のことを考えると楽しい」ってか。



賢い人がこんなことを平気で堂々と言うから、凡人が道に迷って真似するんだよね。



でも、何故かこの時、何の根拠も無いけれど、村上さんに勝ったと思えたのでした。

「自分はお金はどうでもいい、よかった、助かった、勝ったぞ」ってね。



天と地ほどに負けているのにね。

可笑しいですね。




同じ頃、仮想商店街「楽天」社長の三木谷浩史さんが、TBSの株式を大量に取得し、経営統合の申し入れをしています。

その際に、「一文無しになってもやる」との決死の覚悟を表明しています。



「ホー、お金が無くなっても、お金を儲けるってか。変なことを言う人だネェ。」

再びの登場です。



小泉純一郎首相は郵政民営化を「殺されたってやる」と言い切りましたが、これとは訳が違いますね。



小泉さんは、少なくとも、お金儲けのために命を懸けたんじゃありません。

片や、三木谷浩史さんは、お金儲けのために命を・・・!アッいや、命じゃなかった、手持ちのお金を全て懸けたのです。




お金が無くなったって、お金を稼ぐって・・・

無理か!



このような欲望底無しの拝金思想は、我ら凡人には理解できませんね。

お金に取り憑かれでもすれば、多少なりとも理解できるようになるのでしょうが、我等には到底無理です。



正確に言えば、「お金が無くなっても、TBSと統合する」と言っていますから、「お金が無くなっても、お金を儲ける」なんて絶対矛盾は、言っていないことになりますけどね。

当方の脚色し過ぎでした、申し訳ございません。


題名 - お金が無くなったって幸せになって
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突然ですが問題です。

「お金が無くなったって」を使って文章を作りなさい。



・・・ハイッ、出来ました。

「お金が無くなったって、幸せになってやる」



「お金が無くなったって、健康になってやる」

「お金が無くなったって、この子を学校へやる」




うーん、さすが皆さん、よく出来ました。

あれ、アレレ、どうしたの三木○君!



熱でも有るの?

「お金が無くなったって、お金を儲けてやる」って、そんなー!



今いっぱいお金を持っているんだから、それでいいじゃないの。

そのお金を捨てて、他のお金を儲けるって、言ってることがヘンですよ。



あなたほどの賢い子の言葉とも思えませんね。

やり直しです。

題名 - お金が無くなったって幸せになって
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本来、子供達に、人間は如何に生きるべきかを説く年代の方々が、「金こそすべて」と、マスコミに露出してそう教えるのですから、「お金は飽く迄、お金であって、幸せとは関係が無い」と説く、当方が甘ちゃんで、頭がおかしいと、そういうことになるのでしょう。



そういや、村上世彰さんは小学校3年生の時に、貿易会社経営の父親から100万円という大金を手渡され、「もう小遣いはやらないから、自分で増やせ」と言われたそうな。

いや、1,000万円だったかな。



それよりの、「自分の親はお金である、自分を育てるのはお金である、自分が頼り信頼するのはお金である」という生活の始まりってか、勝手な想像ですが。




でも、確かなのは、親の教育は確実に子供に引き継がれ、その子供の子供にも引き継がれるということ。

親が子供に、如何に生きるべきかの代わりに、「お金こそすべて」を教えれば、当然ながら、子供も「お金こそすべてという人間」になる訳で。



そんな子供が社会に出て、「お金こそすべて」ということを、金儲けのカリスマ気取りで吹聴(ふいちょう=自慢)すれば、自分は何を崇拝すればいいのかが分かっていない人間達は、たちまちの内に毒されて真似し出すのは必定です。

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