自分探し厨の深層心理てすと【価値観辞典】

もの凄く臨場感あふれる体験談です

人にモノを教えるという事は難しい。

教える人間の実力によって、教わる側にそのまま伝わるのだと。

題名 - もの凄く臨場感あふれる体験談です
投稿B


私は身長180cm。

それだけの理由で、学生時代「馬場さん」と言われたことがある。



さて、もの凄く臨場感あふれる体験談でした。

思わず引き込まれて、不謹慎ですが素直に感動しました。



>この掲示板に、どんどん仲間が来てくれる事を祈っています。



掲示板が賑わったらいいのか?

基本的なことに気付きました。



だって今でも十分感動を得ています。

この掲示板の目標も今は達成されているんだと気がつきました。


題名 - もの凄く臨場感あふれる体験談です
投稿A


私の感動の記憶…その②

15年ほど前、私は幼稚園生の長男に自転車を教えていた。



いわゆる「補助輪はずし」で乗れるようにするのだ。

さあ気分を入れ替えて!みたいな感じで補助輪を外して、またがれと言う。



しぶしぶまたがる子供。

「いーか!パパが押したらハンドルまっすぐ持ってな!」



そして「ペダルを踏んで漕げ!」といって強く押し出す私。




ふらついて数秒後に倒れる長男。

長男「ぎゃー!!」



しまいに怪我をして泣いてくるので、止めて帰る。

続きは、次の土日に。



次の週、子供には自転車で倒れて怪我をするというトラウマがあって、前よりダメになっている。




次の次の週、しまいに自転車には一生乗らないからと言い出す。

次の次の次の週、無理くり連れて行っては大きな怪我をして戻ってくる始末。



次の次の次の次の週、自転車には一生乗らないといって泣き出す。

これの繰り返しだった。



私の長男は、自転車に乗れるように成るまでに半年を要した・・・。

長男もありとあらゆる処に怪我をして、本当に大変だったと思う。



今ではスイスイと自転車に乗っている姿が眩しい。




私の長男が、自転車に乗れるようになって数ヶ月ほどたった有る日曜日のこと。

ふと点けたTV番組。



あの前人未到の成績を残した競輪界の偉人【中野浩一】さんが、子供に自転車を教えている。



広い公園には、小学校高学年や中学生にもなって自転車に乗れないという、筋金入りの自転車に乗れない子供10人とその母親がいる。



【何度教えても駄目だと】何人かの母親がわが子を愚痴る。

【子供には才能がない】【素質がない】【センスがない】【バランス感覚がない】などと言いたい放題。




まず、中野さんは公園の100mはあろう一番奥に母親に移動するように指示。

さて、子供たちを集めた中野さんは、【自転車に乗れたらこんな素晴らしいことがある】と話し始めた。



知らない遠くに行ける、時間がたくさん使える、疲れない、風や景色を感じられる・・・。

次に、【もし、自転車に乗れたら何処に行きたいか?】を一人一人に聞く。



みんなハツラツと、行きたい場所を答える。




ん~、この状態で、子供たちに自転車に乗れたらいいなっていう夢や動機をあたえている訳か・・・。



そして中野さんは、【信じられないかも知れないけれど、今日、みんな自転車に乗れるようになるよ】と勇気づけと希望を持たせ、【我慢して先生のことを信じて、その通りにやるだけでいいから】と約束しつつ、自分を信用させました。



実技の始まりです。

なんと、彼は自転車のサドルとペダルを取ってしまいました。



その自転車を倒します。

そして右側から、左側から、何回も何回も自転車を立てる練習です。




次に、それを右回り、左回りの8の字で、何度も曳いて回る練習をしました。

今度はサドルを付けました。



そしてサドルに跨って、右回り左回りの8の字を回る訓練です。

(サドルは子供たちがペッタリと足が付く位置になっているので、両足で地面を蹴って動く)クランク。

L字と続きました。




次に、100m向こう側にいる母親に向かって、両足で地面を蹴っていくのです。

これを何回か往復しました。



今度は、100m向こう側に「両足を地面で蹴る回数が少なければ少ないほどスゴイ」のだと、子供たちに言います。

出来たらスゴイ事と言われれば、やりたくなるのが子供。


みんな、こぞって何回で行けたかを競います。

この記録は、数を重ねるうちにどんどん少なくなって行きました。




さあ、中野さんは最後にペダルを付けてこう言いました。

「両足を地面で蹴る走り方じゃ、疲れるし、スピードが出ない」



「両足を地面で蹴る代わりに、ぺダルを漕いで向こうへ行こう」

目標は、100m向こう側にいる母親です。



子供たちは、一人の脱落者もおらずに無事、自転車を運転して向こう側につきました!

何と言うことでしょう・・・。



親がどれだけ教えても、乗れなかった筋金入りの子供たちなのに!




さすが中野浩一さんです。

これを見た私は、自分が教えてきたと思っていたことを恥ずかしく思ってしまいました。



自転車のプロ、中野浩一さんは自転車を基本から知り尽くしている。

それだけの人だから、いとも簡単に教えてしまったのだ。



人にモノを教えるという事は難しい。

教える人間の実力によって、教わる側にそのまま伝わるのだと。




人にモノを教えるって、責任の重い事なんだと思いました。

私の長男の傷を見れば、教える能力の無いものに教わったことが一目瞭然です。



私はたった1時間足らずのTV番組の中野浩一さんに、さわやかな感動を覚えました。

とても記憶に残っています。



全国の先生といわれる方々、教えるって簡単に考えていませんよね?

大変ですね!先生に求められる質は厳しいですよ、頑張ってください。



なんだかんだ、気分が乗ってしまい、たくさん書いてしまいました。

ごめんなさい。

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