豊かな心が宿る者が心豊かに生きる
時の流れに身を任せた漂流者。
ただ指をくわえて見ているだけの傍観者。
題名 - 豊かな心が宿る者が心豊かに生きる
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心豊かに生きる?豊かな心が宿る者だけが心豊かに生きる?
心豊かに生きる
我々は心豊かに生きるために、豊かな生活を求め、そして裕福な生活を目指して頑張ってきた。
どうやって心豊かに生きるために頑張ったかだって?
それは上司の言うことをよく聞いて忠実にそれを実行することだ。
そりゃー不満もあるけど、我慢し堪えることが心豊かに生きるにつながるんだ。
心豊かに生きるとはそういうことだ・・・
この世に生を受け、何十年と揉まれし者ならもうお気付きのことでしょう。
そう、賢明なるあなたなら心豊かに生きるとはを、もうご存知のはずだ。
血へどを吐きながらも、がむしゃらに勉強し、他人を蹴落としてでもいい大学からいい会社へと、そんな風に人生を切り開いてきた。
そんな努力家のあなたには、この世の社会では相当の心豊かな生活が準備されていることを。
時の流れに身を任せた漂流者。
ただ指をくわえて見ているだけの傍観者。
時代を読み違えた愚か者。
歩みを止めてしまった怠け者。
この世に出でし時より、他人に寄り添ってばかりの臆病者。
自ら思考することを忘れてしまった凡夫。
誠に気の毒だが、君らには心豊かに生きる力は備わっていない。
題名 - 豊かな心が宿る者が心豊かに生きる
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世の中というものは、圧倒的大多数の凡夫の頭上で、ほんの一握りの賢者が、
心豊かに生きることを謳歌して舞い踊るという具合にできている。
できていると簡単に言ってしまったが、一握りの賢い人間は、凡夫が安閑としている間にも、頭をフル回転し、
あらゆる知恵を振り絞り、本当に、それこそ血の滲むような努力をしてようやく心豊かに生きる生活を手にしているのだ。
こりゃーいい。
何も考えなくても仕事がもらえるぞ。
楽ちん、楽ちん。
てな具合に、知恵を絞らない凡夫は、僅かなお金で人に雇われせっせと働くしかない。
とにかく言われた事のみを忠実にやっとけば、頭を使わずともお金がもらえて食っていかれるんだ。
こんないいものはない。
お上には逆らえまい。
と、凡夫は高い税金も何のその、抵抗なくせっせと支払う。
題名 - 豊かな心が宿る者が心豊かに生きる
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考えるに、こんなお茶目でいとおしい凡夫が、
この世にいるからこそ賢い人間は心豊かに生きることができるのだ。
賢者には、夢のように豪華で心豊かに生きることと、耳を疑うほどの様々な特権が与えられる。
その代わりと言っちゃ何だが、凡夫には、何の因果もない貧乏生活と有りっ丈の不平等とが用意されるのだ。