最も賢い相続税対策!贈与税対策!
なんと、3兆円の収入に対して、75兆円もの借金です。
と例えてしまいましたが、ちょっと分かり辛いですか。
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今は昔。
最も賢い相続税対策!贈与税対策!蛙の子は蛙作戦!
最も賢い相続税対策 贈与税対策
銀行に行けば、まるで学校の教室のように整然と並んだ机達が、みんなこちらを向いていて、従って生徒達も、いや、行員さんもこちらを向いて座っている訳で、ぱっと目が合ったかのような感じが一瞬したかと思えど、こちらを見ているようで見てないような伏し目がちの皆さん。
そう、ここは微妙に不思議の空間。
ふざけたり談笑したりすることは決して許されない、そんな張り詰めた緊張と静寂の中に、みんなは一様に忙しそうで、いや、物も言えない程に、仕事に追われているかのような。
ざわつけど、冴える程に静まりかえった異様な空間、そう、ここは無く子も黙る銀行なのだ。
こちとら当然、銀行強盗などをしに来た訳でもないし、むろんそんな気持ちは微塵(みじん)もないのだけれど、どうも動作がぎこちない。
これっぽっちもやましい気持ちが無いくせに、このぎこちなさといったら、何とも言えない怪しさを醸(かも)し出して仕様がありません。
この怪しさは、隠そうとすれば隠そうとする程に、意識は過敏に反応し、また、焦りも募って来て緊張も増し、益々ぎこちなくなって来るのです。
ポケットに入れてあった両手は、みんなに見えるようにと、外に出し、「敵意はありませんよ」と、必要もないのに、けな気に身の潔白を証明してみせたりなんかして。
そう、ここは咳をすることさえ憚(はばか)られる銀行なのだ。
不用意に両手を頭の上に伸ばし、背伸びでもしようものなら、けたたましいサイレンと同時に窓口には鉄格子が・・・慌てふためき後退(あとずさ)りすれど、そこにはシャッターが・・・てなことになるのです。
外はドタバタと何やら物物しい雰囲気が・・・「どこかに銀行強盗でも入ったのか」と、すっとぼけた想像でもしていたら、いつの間にか、ライフル銃を構えたスワットに囲まれて、お縄です。
とマア、そんな妄想をも誘う程に、ここには緊張感が漂っている訳で・・・
ちょっと大袈裟かもしれませんが、いやこれは想像豊かで面白いと評してやって下さいませ。
さて、そんな銀行では、不審な行動は出来ないと思いつつも、窓口横に置いてあるパンフレットに手を伸ばし・・・
個人向け国債のご案内・・・?
個人向け国債・・・?
「ふーん、個人向け国債ね、なるほどね」っと、ひとり納得している自分は、案外、不審がられてないのかも。
2006年と申しましょうか、今この瞬間と申しましょうか、国と地方の、ここんところの借金は、1,000兆円だと言っておけば、まずは間違い無
し。
1,000兆円です、1,000兆円!
100億円や1,000億円ではありません、1,000兆円です。
その余りもの額の大きさに、銀行や企業の国債引き受け額は限界に達し、とうとう個人に御鉢が回って(おはちがまわる=順番)来たという訳ですね。
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ふむ、ふむ。
パンフレットには、元本割れ無し、10年満期、半年ごとの変動金利制、1万円から購入可能、中途換金可能の文字が踊ります。
預金金利ゼロ%の時代です。そりゃー、騙(だま)されるわ。って、いや、別に騙されて国債を買う訳ではないけれど。
でも、心を惑(まど)わす文句が並んでますよね。半年ごとの変動金利制なんて、将来の金利上昇へも対処できているようで、魅力を感じますよ。
バブル絶頂の頃、3兆円近くも借金のあったスーパー大手のダイエーは、それでも「3兆円の売り上げがあるから大丈夫だ」なんて言われていたのですが、結果は皆様よくご存じのとおりです。
棒引きに継ぐ棒引きの連続で、3兆円もあった借金の大部分をチャラにした挙げ句の果てに、2005年3月、産業再生機構下で、丸紅・アドバンテッジパートナーズ企業連合の支援を受けたのでした。
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粗っぽく言ってしまえば、日本の国家予算は80兆円で、借金は1,000兆円なり。
この予算と借金の比率をバブル期のダイエーに当てはめてみると、「37.5兆円もの借金のあるダイエーは、それでも3兆円の売り上げがあるから大丈夫だ」となります。
いや、ちょっと待って下さい。80兆円の予算で比較するんじゃありませんでしたよね。収入で比較するんでしたね。
それじゃー、税収は40兆円ですから、落差はもっと大きくなって、「75兆円もの借金のあるダイエーは、それでも3兆円の売り上げがあるから大丈夫だ」ってなりますね。
なんと、3兆円の収入に対して、75兆円もの借金です。
と例えてしまいましたが、ちょっと分かり辛いですか。
それではこれを、我々、庶民の金銭感覚へと、「600万円の収入の人が、1億5,000万円の借金をしたら」に直してみましょう。
すると、日本政府が行った個人国債発行は、「私は1億5,000万円もの借金があるが、収入が600万円あるので安心です、だから、私の発行する債券を買って下さい、元金は保障しますから」と、言っていることと同じになるのです。