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絶対軸・相対軸

他人と比較して生きて行けば行く程、人生とは、絶対軸獲得の道程であり、相対的な軸を如何にして減らし、絶対軸を如何にして増やして行くかの戦いである、と気付くのです。

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■絶対軸・相対軸

絶対価値・相対価値
絶対時間・相対時間

自分らしく生きる。

自分らしく生きるとは、どういうことなのだろう。

多くの人が、「自分らしく生きる」という意味不明の言葉に対して、理解の困難さを感じてきたのではないでしょうか。

また、多くの人が、この問い掛けに対する答えを、未だに出し得ていないのではないでしょうか。





「自分らしく」さえ問わなければ、今現在の有り様そのままで、確かに現に生きていると言えるのですから、言葉通り「私は現に生きている」というので良いのでしょうが。

この只単に「生きている」ということに、物足りなさを感じているから、だから、わざわざ「自分らしく」という言葉を付け足して、そして、その意味を模索するのです。

勿論「生きている」こと、それだけで十分だと思われる方が居るのであれば、それはそれで、誰からもケチを付けられる謂われはなく、尊重されるべきものなのですが。





絶対軸の「絶対」とは、自分特有の価値に基づいたものであることを意味し、相対軸の「相対」とは、人との比較の上での価値に基づいたものを指し示します。

と、まず定義しておけば、絶対軸とは、自分固有の価値軸であり、相対軸とは、自己不存在の相対的な価値軸となる訳です。





「人生とは、何か?」

「時間」という言葉を使って人生を表せば、「人生とは、時間の使い方を考えること」となる要領で、「絶対軸・相対軸」を使って人生を表すとすれば、「人生とは、絶対軸獲得の道程である」と言えましょう。

人間は、ヨチヨチ歩きの内は、他人との比較の上で自分とは何者なのかを、推し量ります。





自分は、どうやら人間として生まれてきたようだ。

親子の間には、厳格な上下関係が存在していて、うまく立ち回って親から食べ物や、オモチャを獲得しなければならないようだ。

レストランなどへ行った場合は、周りの幼い子供同様に、大人しくしていないと怒られるようだ。

万事において、欲望の赴くまま、立ち居振る舞うことは止した方が良さそうだ。





学校へは真面目に通い、先生の言うことは素直に聞く方が、これもまたどうも受けが良さそうだ。

学校の規則以外にも、クラスメートの間にもルールが存在しているようで、出しゃばり過ぎたり、弱みを見せ過ぎたりすれば、いじめに遭い兼ねない。

みんなと同じ格好をして、同じ趣味を持ち、同じテレビを見て、同じ会話をする。

子供の内は、勉強に熱中して、進学を目指す方が軋轢が少なそうだし、そのような安定を志向するのが、周囲から浮き、ひとり孤立しないようにするためには、良い方法かもしれない。





会社でも、やはり目立たず落ちこぼれず、周囲の人間と同じような行動をしている方が、結局、ラクに生きて行かれる。

全ての場面に於いて、自分の立っている場所を、「果たして、自分は何処に立っているのだろうか」と、探り当て、確認するのです。

そして、その時々に、自分を囲んだ人間達をよーく観察し、そしてよーく比較した上で、自分のスタンスの微調整をしていくのです。





自分は、人と同じ生き方をしている。

自分は、他人が望む方向へ進もうとしている。

世の中の流れに逆らわず、人の世に沿うように生きているのです。

人との比較をし、中庸の生き様を選んでいく内には、他人の中に自分を見い出すことも有り、そんな時は、自分を客観的に見られる訳で、そこでは、自己とは何かという疑問も、生まれてくるというものなのです。





自分の特徴とは、何だろうか?

自分とは、一体何者なのだろうか?

自分の「自分らしさ」とは、一体何処に有るのだろうか?

他人と比較して生きて行けば行く程、人生とは、絶対軸獲得の道程であり、相対的な軸を如何にして減らし、絶対的価値を如何にして増やして行くかの戦いである、と気付くのです。

 

 

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