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ひとり映画シネマレビュー 武士の家計簿
2010年12月06(月)鑑賞
武士の家計簿
映画 「武士の家計簿」を観ました。
映画「武士の家計簿」(ぶしのかけいぼ)は、江戸時代末期、加賀藩の御算用者(ごさんようもの)といわれた猪山家の家族ドラマであり、茨城大学磯田道史准教授のノンフィクション作品が原作となる。
御算用者とは今なら、石川県庁財政課職員といったところで、主人公の御算用者が加賀藩と猪山家の財政を立て直すべく粉骨砕身する姿を描いている。
たとえば猪山家の借金返済においては、恥も外聞もなく売れるものはすべてを売り払うといった具合に。
見栄を張ってたって潰れるだけである。
だったら近所に恥をさらした方がましという考え方に基づくのである。
武士は食わねど高ようじ。
武士とはお金がなくろくに食えていなくても周囲への見栄から口にようじを食わえたという時代の言葉である。
なるほど、なるほど、だから武士は見栄を張ってかつての恐竜のように身を滅ぼしたのか。
人間とは見栄がなくなれば怖いものはなくなる。
どのような汚い恰好も平気となってしまう。
どのような貧しい弁当も恥ずかしくはないのだ。
弁当。
思えば我が母の弁当は凄いものであった。
アルミ製の弁当箱の半分がごはんで、4分の1が厚焼き卵、あとの4分の1がちりめんじゃこ、のような。
厚焼き卵も白っぽかったので弁当箱のふたを開けたら、食欲をそそらない、一面が真っ白な感じに見えた。
もちろん多感な時期である。
クラスメートには見せられない。
だって、もうそれだけでからかわれる要素が十分だからである。
工夫ここらして弁当のふたで弁当の中身を隠してこっそりと食べたるようになった。
ある時なんかは、弁当のふたを開けると真っ黒だったこともある。
巻きずし2本分がびっしりと敷き詰められていたのだ。
うっ、と一瞬わけが分からず唖然としたのを覚えている。
でも映画の主人公、猪山直之は質素な弁当にも堂々としたものだ。
おにぎり2個と、目刺し2匹とたくわん3切れ。
同僚に見られてもまったくの平気である。
そんな主人公がある日、加賀藩の職員が共謀してくすねていた米の存在をつきとめる。
重役たちは、そんな主人公を煙たがり能登へと左遷させようとする。
不正をただせばそれで食っている者が食えなくなる。
それじゃー目をつむるか。
という、古くて新しい問いかけである。
キャスト
猪山直之役は、堺雅人(さかいまさと)さん、1973年生まれ宮崎県宮崎市出身。
2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」での徳川家定役で私的には有名となる。
猪山駒役は、仲間由紀恵(なかまゆきえ)さん、1979年沖縄県浦添市出身。
2006年NHK大河ドラマ「功名が辻」の山内一豊の妻、山内千代役。
猪山成之役は、伊藤祐輝(いとうゆうき)さん、1987年生まれ北海道出身。
猪山政役は、藤井美菜(ふじいみな)さん、1988年、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。
猪山常役は、松坂慶子(まつざかけいこ)1952年生まれ東京都大田区出身。
1982年、映画「蒲田行進曲」の小夏役で、日本アカデミー賞主演女優賞受賞。
2008年、NHK大河ドラマ「篤姫」の幾島(いくしま)役。
おばばさま役は、草笛光子(くさぶえみつこ)さん、1933年生まれ神奈川県横浜市出身。
猪山信之役は、中村雅俊(なかむらまさとし)さん、1951年生まれ宮城県牡鹿郡女川町出身。妻は女優の五十嵐淳子さん。
1974年、テレビドラマ「われら青春」の沖田俊役。
1975年、「俺たちの勲章」の五十嵐貴久役。
1975年、「俺たちの旅」の津村浩介役。
監督は森田芳光(もりたよしみつ)さん、1950年生まれ東京都渋谷区出身。
1981年、映画「の・ようなもの」。
1983年、映画「家族ゲーム」。
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