自分探し厨の深層心理てすと【価値観辞典】

試験をパスする公務員と結婚したい

公務員試験をパスすると驚くような世界が開けてくる。

たぐい稀なる安定を手に入れた地域のエリート。

題名 - 試験をパスする公務員と結婚したい
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公務員試験をパスすると驚くような世界が開けてくる。

たぐい稀なる安定を手に入れた地域のエリート。


自分の周囲がそんな扱いしてくれるのだ。

そして安定を手に入れた奴らは、今度はさらに安定を求めて結婚相手を探し出す。



とはいっても、まずは新規採用の中で争奪戦が勃発する。

早い段階でイケてる奴らが先にカップルになっていく。



でも春先に結婚相手が見つけられなくても、次のステージが用意されているのが公務員。

超安定公務員と結婚したい妙齢さんは地域に溢れ返っているのだ。



お見合い話があちこちから舞い込んでくる。

よりどりみどりとはこのことだろう。



とにかく、なぜだか人は公務員と結婚したいようである・・・

と、公務員はいいことはだらけ。



だけど、悪いことも少しはあるので、公務員になりたい人へアドバイス。

ひと言でいえば公務員はやりがいがない。



だって、やってもやらなくても給料は同じだけ貰える。

従って必然的にやらない人間が出現してくる。


仕事をやらずに退職までのらりくらりを決め込んだ人間たちである。

彼らは仕事をやる気がないのだから、その周囲に仕事を振ってくるようになる。



全体の仕事の進捗や場の雰囲気に関係なく休暇をとったりする。

そんな人が近くにいると、すこぶるやる気を削がれることになる。



そしてやる気の無さは部屋中に伝播するのだ。

題名 - 試験をパスする公務員と結婚したい
公務員と結婚したい


小学校時代からこんな人がいたと思う。

先生から出題された課題を真面目に解こうとする人。



学校という工場は、出された問題をひたすら解くロボットを製造してきたのだからしごく当然の光景である。

彼らが大人となったら、今度は目の前に与えられた仕事に真面目に取り組む人間となる。



報酬のあるなしに関係はない。

お金に関係なく問題を解くように学校で訓練してきたのである。



もちろん、公務員にもこんな人がやってくる。

いや、自らで考える力のない人間はむしろ公務員になるしか道はない。



彼らは、やってもやらなくても報酬が同じであっても、与えられた仕事を真面目に取り組むしか生き方を知らない。

そして、こういう人は出世をしたい人間に都合のいいように利用される対象となるのである。



ただバカみたいに仕事をする人間の中からずる賢い人間は現われる。

やってもやらなくても同じであっても、そんな閉鎖空間の中であっても、出世したいと思う人間も現われる。



猿山のボスになっても、しょせん猿山じゃないかと思うけど、猿山の住人からすれば大真面目の出世レースなのである。

これも猿山の論理であるが、やってもやらなくても貰うお金は一緒といいながらも、一緒の中でもちょっとずつ地位が上がると貰うお金も大きくなる。



大きくなるって言っても、月給にして数百円か数千円の話であるが、その差を毎年繰り返せば大きくなっていくのである。

って、たかが月にして数万円の差だと思うけど。



世間的には同じに見えることが、小さな猿山の中では大きな格差に感じるのだ。

どうせ同じ公務員なら人よりは出世して栄誉を掴み少しでも多くの給料が欲しい。



公務員でもこういう出世欲に駆られた人間もいるのである。

と言うよりか、閉鎖空間に入れられれば一部の人間は必ずそうなる。



そういう人間は出世しそうな人間にとりいってかしずく。

出世しそうな人間の腰巾着になり、出される難問をさらに己の部下を利用して少しでも早く解くことに精力を注ぎ込むようになる。



出された質問に1分でも早く答えを出してそれを報告しに行って、褒めてもらうのである。

こんなことをやっているうちに、出世しそうな人間は出世して、その人に引っ張ってもらって自らも出世していくのだ。



でも、この道は、大変と言えば大変だ。

なぜなら出世する人に重用されるということは、さらに忙しい部署に移っていくことを意味するからだ。



公務員の幹部連中や議員連中やら、既得権益を享受する利益団体からの無理難題を叶えるという、

猛烈に忙しくて難しい部署に連れて行かれることとなるのだ。



そこで失敗すれば、お払い箱。

脱落者は地方に飛ばされるだけである。

題名 - 試験をパスする公務員と結婚したい
公務員と結婚したい



でもまあ、それでも地方では出世した方なのでそれでもいいではないか、ではあるが、

出世している連中からすれば島流しにあったという評価になってしまう。



失敗することなく無理難題を解き続ければめでたく公務員の幹部へと出世するわけだが、

そのためには、幹部の飲み会には毎回必ず出席して、面白くもないところでは作り笑いをする。



いやホントこんなころが必須なのだ。

しかも休みの日まで幹部のお供でよいしょである。



まあ、どの道を選ぶかは人それぞれだが、このように、人を評価するのは人間であるというところがミソとなる。

いかに客観的な人事考課制度を整備したところで、それを判断するのは出世したバカ人間であるということなのだ。



貰うお金が同じだからやる気がでない。

というのも大ありだが、人間を評価するのがバカ上司というところも大いにやる気を削ぐ要因である。



いや、失礼。

バカじゃなかった。



バカは私であった。

公務員を辞めたのだから。



猿山の序列化。

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