自分探し厨の深層心理てすと【価値観辞典】

ハンセン病差別とは無知から来る!

ハンセン病は平成8年にらい予防法が廃止されるまで、

治っても故郷に帰してくれなかった病気なのである。

題名 - ハンセン病差別とは無知から来る!
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ちなみに、

厚生労働省資料によれば、平成20年5月1日現在の

全国ハンセン病療養所別入所者数は次のとおりである。



国立療養所松丘保養園 

青森県青森市 147人


国立療養所東北新生園 

宮城県登米市 144人



国立療養所栗生楽泉園 

群馬県吾妻郡草津町 169人



国立療養所多磨全生園 

東京都東村山市 319人



国立駿河療養所 

静岡県御殿場市 112人



国立療養所長島愛生園 

岡山県瀬戸内市邑久町虫明 369人



国立療養所邑久光明園 

岡山県瀬戸内市邑久町長島 215人



国立療養所大島青松園 

香川県高松市庵治町 127人



国立療養所菊池恵楓園 

熊本県合志市 426人



国立療養所星塚敬愛園 

鹿児島県鹿屋市 265人



国立療養所奄美和光園 

鹿児島県奄美市 56人



国立療養所沖縄愛楽園 

沖縄県名護市 276人



国立療養所宮古南静園 

沖縄県宮古島市 92人



2,717人

平均年齢 国立13園 79.5歳



ハンセン病療養所につくと脱走防止のために持ち物はすべて没収された。

2度とここからは出られないので、世間で通用する持ち物は必要はないということである。



火葬場も納骨堂もここにはある。

ということは死んでも外には出られないということだ。



刑務所じゃないのに、なぜだか監房だって備わってる。

結核患者のように治れば元に帰れるというわけにはいかないようだ、ここは。



ハンセン病は平成8年にらい予防法が廃止されるまで、

治っても故郷に帰してくれなかった病気なのである。



という仕組みだから、お金は施設でしか通用しない商品券に両替された。



また、どこそこの町のどこそこの家の者というのが分かってしまえば、

残された家族ははげしい差別を受けてしまう。



だから、故郷の家族を守るために施設では偽名を生涯使うことになっている。

ハンセン病とは、同じ家族から発病することがあったから、親から子へ遺伝する病気だと考えられてきた。



でも、ハンセン病は遺伝する病気ではなく一種の感染症なのである。

感染力が弱いため濃厚な接触でないかぎりうつりはしない。



夫婦関係のような接触は大丈夫で、授乳期に母親の噛み砕いた授乳食を

何度も繰り返し多量に摂取した場合などにうつったのである。



でも感染したところで発病するとは限らない。

発病力の弱さゆえに、栄養失調、劣悪な衛生環境、戦時のような強いストレス、



という3つの条件が揃わなければ発病することはなかったのである。

乳飲み児に入り込んだ菌は、12~13才の声変わり時期を待ったのであった。


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かつて国はらい病患者を強制的に隔離したために

うつりやすく恐ろしい病気だという誤ったイメージを世間に植え付けてしまった。



また、らい病とは、鼻が落ち、目がなくなり、口が変形して手足も落ちるという

病気のため、人は目に見える違和感を嫌い恐れ差別してきた。



昭和21年には、特効薬プロミンの開発で簡単に治癒する

病気とはなったものの、病気治癒後もずっと隔離され続けた。



平成8年、らい予防法は廃止となったが、すでに顔や手足には

大きな後遺症が残っていたことから、故郷に帰ることはできなかった。



第一、療養所に隔離されて60年という人生を失っているのだ、

故郷に帰るったってそう容易なことではない。



家族との絆は分断され、長年醸成されてきた激しい差別心は消えるわけもなく、

正しい知識の普及にも時間を要するだろうし、こちらの方だって生活力や社会性は

隔離によってすっかりと潰されてしまっているのだから。

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ハンセン病差別とはだいたい無知から来るものだ。

そして正しく理解すればハンセン病差別する合理的な理由なんてものは

どこにも存在しないと分かってしまうものなのだ。



と、そう歴史は証明している。

でも、後から証明されたところで後の祭りなわけである。



現にハンセン病差別され続けた者にとっては堪ったもんじゃないのだ。

いや実際、ハンセン病差別は尊い人間の命をも断ってきている。

げに、ハンセン病差別とは恐ろしいものなのである。

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