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横並び主義・前例主義・先送り主義・終身雇用・年功序列 - 価値辞典

成果主義の導入などの変化を常態とする企業再構築の時代、変化を好まぬ風土を培ってきた横並び主義、前例主義、先送り主義、終身雇用、年功序列、ローテーション人事などの日本に蔓延していた古い慣習は今まさに消え去ろうとしています。

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横並び主義・前例主義・先送り主義・終身雇用・年功序列


横並び主義 前例主義
先送り主義
終身雇用 年功序列


今や成果主義の導入などの変化を常態とする企業再構築の時代、変化を好まぬ風土を培ってきた横並び主義、前例主義、先送り主義、終身雇用、年功序列、ローテーション人事などは消え去ろうとしています。




今在るような変化とは無縁であった入社時を思い起こしてみれば、新しいその日の第一歩がとても神聖なもので、心の奥深くにまで刻み込まれるような、そして本当に晴れやかな気分で、不安や緊張の内にも希望に満ち溢れた、今から思えば夢幻だったのかと思える、そんな感じが致します。




みなさんは、どのような思いで今の職業を選ばれたのでしょうか。

その動機は当然様々あると思われ、もしかすると、本当は別の方向に進みたかった、でもいろいろな事情により今の職業を選ぶ結果になってしまった、と言われる方もいらっしゃるかもしれません。




「与えられたものを恩恵と捉え、それをそのまま全身で受けとめれば、安らぎに満たされる、それが人生というもの」

このように、職場には、与えられたものをそのまま受け入れれば実り豊かな人生を築くことができる、という思想が蔓延しています。




理由はどうあれ、その職業に就いたからには、そこには役割があり、様々な出会いと経験を積む機会が待ち受けていて、それらを経ていく内には、逆に困難なことにも幾度かある。

困難は、最終的には自分ひとりで越えなければならないものですが、時には助け励まし合いながら志を高く持ち続けて克服する。




そのためには、自分自身を客観的に反省する謙虚さをもって、誠心誠意与えられた仕事を遂行し、普段から心を開き、耳を傾け、頭の中を柔軟にし、吸収できるものは出来るだけたくさん吸収していくという姿勢が必要です。

克服していく過程において、知らないことがあるのは当たり前のこと、知らないことは恥ではなくて、それらを放置しておくことこそが恥であり、それよりもっと恥なのが、知らないことに気付かないこと。




どのような仕事も、人間性豊かでなければスムーズに行かないものなので、自分自身を作り上げる必要があり、仕事以外においては、趣味などを通して人間としての豊かな部分を伸ばし、多様な人間関係を構築する努力を積み重ね、30〜40年後の退職時においては、心の中を充実感で一杯に出来るように心懸け、後悔しないようにする。




世の中の変化に対しては、個性を大事にしながらも、人間としての資質と社会人としての能力や知性、感性を研ぎ澄まし、和をもって尊しとなす組織の論理の中においても、自分を殺してまで上司の命令を受け入れることはないなど、不変主義に囚われることなく判断し、プロの職業意識に徹底する。




これらが、元来から存在する職場の心構えに、横並び主義、前例主義、先送り主義、終身雇用、年功序列、ローテーション人事などが消えゆく変革に対しての心構えを加えた、職場の修正「ありのまま受け入れ思想」です。

なんだかんだ言ってはいますが、要は、あくせくすることに振り回されたり、不平不満ばかりを口にして生きて行くよりは、与えられたことを一生懸命にしなさい、ということです。




絶対に動かせない、与えられたことを真面目にするという土台の上に、真摯な態度をもって変化に対応しなさい、という修正を若干加えているのです。

土台自体を取り替えることに考えが至らないのは、職場や会社どっぷり人間の思考の限界なのでしょう。




横並び主義、前例主義、先送り主義、終身雇用、年功序列、ローテーション人事などが消えゆく変化に対応しなさいとの修正も、キレイな言葉で飾りたてて、変化できないことを暗示しているだけに過ぎないと思えてなりません。




横並び主義、前例主義、先送り主義、終身雇用、年功序列、ローテーション人事などの消えゆく変化に、本気で対応しなさいと言うのなら、それはすなわち、企業経営者や上司、先輩がようやく就職口に在りついた新入社員に対して、この会社から出て行きなさい、と言うのに等しいことだからです。




彼らが、本気で対応しなさいという意味から言っていないのは、みなさんお察しのとおり、長年会社の飯を食ってきた者が行ういつもの型どおりの儀式なのです。

そこには、我が社で与えられる仕事の範囲内で変化に対応しなさい、との言外の意味が含まれていて、言っている人と聞いている人の両方とも、そんな意味などに気付かずに、大真面目に与えられた「変化への対応」とやらへせっせと対応するのです。




会社がそもそも社員個人の変化への対応スキルを開発するという時代ではなく、と申しますか、元よりスキルの源である個人のモチベーション(やる気)を会社がコントロール出来る訳が無く、遥か昔から、個人のスキルは自分自身で磨くしかないと決まっていたのです。




これに気が付かない企業は、従来通りの格好の良い名前の付いた人材開発を進めて、時間と労力とお金を捨て、その代わりに仕事を終えたという満足感を得るのです。

ほとんどは気付かないのでしょうが、兼業禁止のタガを外した企業も、ちらほら見受けられるように、スキルアップは個人に任すしかないことに気付いているところもあります。




考えてみれば当たり前のこと、やる気が無い人間に企業が何を吹き込もうとしても無駄なこと。

やる気が無い人間には、世の中がどのように変化しようが関係がないのです。




やる気を持ち、自らスキルアップした人材が自由自在に企業の枠を越えて渡り歩き、そのことに気付いた魅力在る企業が、これもまた自由に彼らをピックアップする。

従来の人材を囲い込むスキルアップや人材確保策の終焉、と言っても、一部の人間しかそのことに気付かないのですから、一部の人の間での終焉という意味であって、むしろ大多数の人に当てはまる、今後も何も変わらない、と言ってしまった方が良いかもしれません。




ここに、終焉と言ってしまっても頷く人は居るし、何も変わらないと言っても頷く人が居ます。

物事の表を見る人と裏を見る人が席を同じくして、同じように頷く、そして、顔を見合わせてニコッと微笑み、「分かる、やっぱり、うんうん、そうそう」。




「ありのまま受け入れ思想」の訓辞を幾度か聞かされた新入社員の時、何故するのだろう、と素直に感じたことを「何故そうするのですか?」と素直に尋ねると「それはそういうことに決まっている」、「みんなが、こうしているから」、「自分もみんなも以前からこうしているから」という先輩や上司の答えに、あれだけ納得できなかったのが、入社して何年か経ってしまえば、同じような言葉を部下に吐いている自分に気付くのです。




これらの答えの何れにも、自分の意思というものが無く、自分で行っているのに、まったくの他人事です。

真似る事を始めた段階には、することを自ら決断している筈なのですが、「自分で決めたからしている」とは決して言いません。




会社においては、入社する遥か前から、そうすることが当然の事と決まっている、そのような場合、入社した時にはそのことに抵抗できる立場ではないのですが、みなさん、よーく思い出してみてください。




横並び主義、前例主義、先送り主義、終身雇用、年功序列、ローテーション人事に毒された人間に囲まれれば、「何故」と考えても一緒になって考えてくれる人や話を取り合ってくれる人が居ないのですから、考えても仕方がないということになるのでしょうが、本当に素朴に「何故こうするのだろう?」と思ったりしなかったでしょうか?




そんな疑問も忘れ去り、ありのままを受け入れた人間は、退職後、何もすることが無く、パジャマ代わりのジャージを一日中着てゴロゴロする生活も、これもまた与えられた恩恵として受け入れてしまうのです。

「今日も穏やかで平和なうちに暮らすことが出来た、感謝、感謝」




一日中ゴロゴロするのも、与えられた役割と感じ、自分のやりたいことにチャレンジするのも、自分の選択ではなく、与えられたものと考える。

まるで、生きているだけで、本来人間は幸せなのであって、そこに枝葉がいくつ付こうが幸せには変わりないと言わんばかり、まるで悟りを開いたかのような境地です。




生きているだけで幸せという考え方を土台にすれば、与えられたものを恩恵と捉えそのままを受け入れる思想は、現状をくよくよ考えるよりは、積極的に与えられたものへ当たってみれば道は開かれるという考え方と、与えられた事から逃げたり避けたり適当にする消極的な考え方のふた通りがあり、それら両者をありのまま受け入れたと表現することが可能です。

要するに、生きていさえすれば、ありのまま受け入れることなんてどうでも良いのです。




生きているだけで幸せと思えば、ゴロゴロしても、何かにチャレンジしても、どちらも幸せとなります。

奇跡の連続の上で生存していることを知ってしまえば、与えられることがあるだけで有り難く、何もないよりはより幸せなのです。




自分の置かれている立場によって、何を幸せと感じるかは左右され、例えば、健康であったときは感じられない幸せが、病気になって初めて生きているだけで幸せと感じることが出来たりするのです。




健康を害した立場では、生きていること自体が幸せであって、その状態で出来ることにチャレンジしても良いし、しなくても良い、やる気が有っても良いし、無くても良い、どのように行動しても、幸せには変わりがなく、立場が本意でないほど、小さなことでより幸せを感じることが出来るのです。

生きているだけで幸せ、自分が存在しているだけで幸せ、この世に生まれてきた奇跡に感謝。




病気になって初めて健康で生きられることの素晴らしさを実感できるのですが、病気になってもいない、生きているだけで幸せだと実感できてもいないのに、職場では、まるで生きているだけで幸せであるかのような思考や行動をします。

両者の違いは、ありのままを受け入れることは同じですが、幸せを実感しているか、していないかです。




確かに、職場で「あなたは、何故ありのままを受け入れるのか」と尋ねた場合、「生きているだけで幸せだから」とは返っては来ません。

幸せだとは感じずにありのままを受け入れる、書いていて何か歯痒いものを感じます。

読んで胸がスカッとする、当人の意思というものを感じたいのですが贅沢でしょうか。




人間の心理を覗き込めば覗き込むほど、深淵に漂う虚無に出くわします。

自分達の周りの人々から想像できるように、「自分とは何か」、「何故そうするのか」、「幸せとは何か」なんて考えているのはほんの一部の人間。




それはそれで良いとか悪いとかの話ではなくて、自分探しをしたい人はすれば良いし、虚無のままの自分が自分だと思うならそれでも良いし、自分とは何か分からないと言うのも有り、虚無のまま何にも無いのもオーケー、そして、思ったことを好きなように書くもの自由、ありのままの人々を受け入れるだけです。




職場に蔓延する思想が、結局のところ、実感していない「生きているだけで幸せ」だと分かってしまうと、いろいろな疑問を解き明かすことが出来ます。

「親のような働き方は御免だ」、「親のようには成りたくない」と子供から言われている親の世代は、せいぜい「子供には自分のような生き方はさせたくない」と思うに止まっています。




子供は親の働き方が嫌



親は自分の働き方が嫌



親は子供に夢を託す




親は自分の働き方が嫌なら、何故今の自分を変えないのだろうかと疑問だったのですが、実感していない「生きているだけで幸せ」ならば、そのまま何も変えないで良い訳です。

親の背中を見て育つ子供は、何も変えない親の真似をするようになるのですが、実感していない「生きているだけで幸せ」ならば、そういう深読みも必要ないのです。




その他、いろいろと疑問はありましたが、「今のままで良いのだ」という答えを得ることができました。

さて、変化に対応しろとの修正は、根本を変えず、ありのままを受け入れ、実感していない「生きているだけで幸せ」な人に、どれほどの意味があるのでしょうか。




人々は、お金を稼ぐために企業に頼らざるを得ません。

企業は、人間を材料(人材)と捉え、これを管理せざるを得ません。

しかし、両者の関係は、インターネットの普及により大きく変化しようとしています。




家に居ながらにして仕事が出来るのですから、電気を使って電車通勤することやガソリンを使って自動車通勤をする必要は無くなります。

資源、時間、労力、お金の無駄を省ける訳です。

こう考えると、都心の一等地にオフィスを構えることが、膨大な無駄に見えてきます。




ただ、企業からすれば個人を管理できない心配はありますが、そんなものは、スキルアップと共にすべて自己管理させてやれば良いのです。

個人を管理することも、大変な無駄に見えてきました。

企業の概念は、人間を囲い込み管理するものから、自己管理できる人間の集まりと変わります。




企業のブランドの下に人が集まるというよりは、何をするかで集まった人々に仮に呼びやすい名前を付けるような感じになります。

このようになれば、夜毎職場の同僚とアルコールの力を借りてストレスを発散するという必要も無くなり、何やらすっきりした感じがします。




不条理な人間関係や、通勤などの不合理な精神圧迫が無くなくのですから。

部下:「横並び主義、前例主義、先送り主義、終身雇用、年功序列、ローテーション人事って何ですか。教科書で習った覚えがあるのですが忘れてしまいました」

このような会話が聞かれる時には、部下という呼称ではなくパートナーですね。


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