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ダイエットできない本当の理由

その日の気分で食事を残し、言うに事欠いて「余れば捨てろ」と言いやがる。捨てろと言われたそのゴミに、一体どれほどの時間と労力と愛情がこもっていると思っているのか。

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残すと“もったいない”?

ダイエットができない理由に、「残すと勿体無い」というのが有ります。
母親がよく言ってた台詞です。
でもこれは、自分の食に対する欲望を抑えられなかったのが原因だと、今思えば分かる。

とにかく母は、料理を作る最中に味見しては太り、食事をしてまた太り、家族が残したものを「もったい無い」と言っては食べて、またまた太ったのです。





散々食べた挙げ句の果てに、「ダイエットをしているのに、なかなか痩せないわ」と来たもんです。





残飯・・・
残飯とは失礼千万
ここでは「残りもの」とやわらかく表現しましょうか。

残りもの整理中の母に対して、「ダイエットしてるなら食べなきゃいいじゃない」と進言すれども、「料理がもったいないでしょ」のひと言。

「食べても食べなくても、どっちみち捨てるのだから同じじゃないの。」
とちょっと尾籠(びろう:話題が大小に関係するので口にするのが憚られる)で恐縮ですが、「自分の体にとって余分であると思われる物を、食べて出すも、食べずに出すも捨てるには違いないだろうに。」

「一体全体、何が勿体無いのよ?」
「要らない物を口に入れ、余分な脂肪を体に付けることのどこに、勿体無さが存在すると言うのよ。」
「最初から要る分のみを作りゃー、端(はな)から余分は無いだろうに。」





そりゃー分かる。必要と思われる分量を作った積もりで居ても、当然ながら、家族がその日にどの位の分量を食べるのかなんてことを予想するのは難しい。

だからこそ、そこで、残った物を「勿体無い」と感じたのは仕方がない。
母は、料理を作らず、ただ食べるだけで文句ばっかり言ってる男どもよりは、ずっと健全な精神の持ち主なのだ。

「ごめんよ、母ちゃん。」
「いつもご飯を作って貰ってるくせして、文句ばっかり言ってサ。」
「どうしようもない甘ったれだよね、俺って。」
「人のことを言えた立場じゃないけどサ、父ちゃんはいったい何を手伝ってたんだろうね。」
「確か、俺と一緒になって文句言ってたよな。」





ダイエットできない理由は、これだ。
残しても勿体無いと思わない不埒な男どもが、母に三度のメシを作らせていたからだ。

その日の気分で食事を残し、言うに事欠いて、「余れば捨てろ」と言いやがる男どもの。

捨てろと言われた、そのゴミに、一体どれほどの時間と労力と愛情がこもっていると思ってんだよ。
母ちゃんをイライラさせて寿命を縮めるんじゃない。
お前らが創り出した、不条理や不合理、非情や無情のストレスを、母ひとりに背負わせるんじゃない。

なっ、母ちゃん。
そう、そう、ありがとう○○ちゃん言ってくれて、モグモグ。

 

 

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