人間性悪説,人間性善説,手取り足取り,上から下の世話,上げ膳据え膳,揺りかごから墓場まで,生涯学習,BSE対策事業,狂牛病,人間関係,因果関係,利害関係,暗証番号,清廉潔白,自由経済,銀行の不良債権問題,自立,自己責任,出来の悪い,出来の良い,デキの悪い,デキの良いHome  >> メールマガジン履歴 >> 人間性悪説・人間性善説(1)

人間性悪説・人間性善説(1)

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ☆★☆『┃価┃値┃辞┃典┃』┃〜┃本┃音┃の┃検┃索┃〜┃
 ★☆★━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
 2002年12月24日(火)第39号 総発行数 1,366 部 http://www.kachijiten.com/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
■もくじ====================================================================
 1:  [ 人間性悪説・人間性善説(1) ]
============================================================================
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┌─+
│1:  [ 人間性悪説・人間性善説(1) ] 
└─────────────────────────+
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自由経済というものは、良く言えば、世界中を資本が自由に動き回り、自由に自分の
個性を伸ばすことができるもの、と言うことができ、悪く言えば、欲望を極限にまで
解放し、そして、自由奔放に際限なくどこまでも拡大すること、と言うことができま
す。
自由経済を、額面通りに捉え、自分の欲望を、誰にも恥じることなく正々堂々と追求
してくれるのであれば、それはそれで素晴らしいことなのですが、全くの自由である
と聞けば、必ずと言って良いほど、ズルをする者が出て来るのです。
ズルと言うよりは、インチキと言った方が、良いかもしれません。
だからこそ、自由経済には、インチキをチェックし、罰を与える審判が、必ず居るの
です。
それは、不正は絶対にしないという、個々人の自覚の醸成を待っていたのでは、自由
経済など、いつまで経っても実現できず、未だに統制経済のお世話にならざるを得な
いからです。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号などを、ATM機や店舗のカウンタ
ーにて、わざわざ盗み見る人は居ない、例え、意図せずに見えたとしても、犯罪をし
ようと思い付く人は居ない、思い付いたとしても、実際に行動に移す人は居ない、そ
ういう人間性善説に立てば、莫大な費用と注意や工夫を要する仕掛けは必要ではなく
なり、ある日突然、買ってもいない物の請求を、されるなんてこともないのです。
政治家は、偉大な賢人であり、官僚は、身を捨てて天下国家を憂える選良、国民は、
清廉潔白な良民であり、いづれも、インチキなどしない、という人間性善説に拠って
立てば、狂牛病騒ぎの影響で売れ残った国産牛を、買い取るBSE対策事業という国
の善意が、偽装国産牛を買い取らされる仇で返されることもないし、また、北海道西
友元町店が、外国産肉を国産と偽って販売したことへのお詫びに、レシートの提示を
求めず、自己申告のみで返金に応じる姿勢を見せた場合も、買ってもいないのに店に
押し寄せる、虚偽申告者の群を、招くことにはならなかったのです。
現実の人間は、人間性善説ではないことや、人間性善説を信じて行動すれば、そこに
は、裏切りが待っていること、を証明しています。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
暗証番号などを取り扱う上での、安全なシステム構築は当たり前、店舗での買い物は
、暗証番号などを、誰の目にも触れさせなくする工夫を要する、店員に対しては、カ
ードを自分の目が届かない所へ、持ち運ばないように監視をする、すなわち、人間を
一切信じない疑り深さを、必要とするのです。
BSE対策事業において、本当に国産牛かどうかを判断するには、全箱をチェックす
れば、話はそれで終わりなのですが、そうなれば、「チェックをするのが手間」とか
、「人件費を賄う税金の無駄遣いだ」と言い出す人が居て、「何故国民を信用しない
のか」との声を上げる人も出て来るのです。笊(ざる)などと表現された、杜撰(ず
さん)なチェックの、BSE対策事業を行った農林水産省は、何故ちゃんとチェック
をしなかったのかを、一斉に非難されました。しかし、「何故人間を信用したのか」
とか、「人間を信用した、農林水産省が悪い」などの、事の真相を的確に表す言葉を
、口に出す人は居なかったのです。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
この世の中は、「人間を信用する」とか、「人間を信用しない」などの、露骨な表現
は使わないものです。
チェックをしなかった、とは、要するに、人間を信じたことなのですが、「何故人間
を信用したのか」とは、誰も非難しないし、間違っても口には出さないのです。
北海道西友元町店で国産肉を買ったかどうかは、レシートを提示させれば、何の問題
も無かったのですが、そうなれば、「レシートを失くした」とか、「何故疑うのか」
となってしまい、客を信用しないことを責められるのです。
もし、自分が北海道西友元町店の近くを通り掛ったとしたら、「当然群がるんじゃな
いの、タダでお金が貰えるんだもの」と、平然と答える人も居る始末。
「人間は、信用して貰えなければ、腹が立ち、信用して貰えても腹が立つ」、どうや
ら、人間の心の自立を期待しても、無理なようです。
この世の憂鬱やストレスのほとんどは、自分を取り囲んでいる、自立していない人間
達から発せられていることに、気付かされるのです。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
人間性悪説とは、人間の本性は利己的な心を本来的なものとする、悪であるとし、人
は生まれながらにして罪を背負った悪人であり、どんなに良い人間のように見えても
、必ずと言って良いほど、悪いところがある、と考える説です。
それとは逆に、人間性善説は、人間の本性は先天的に善である、とする説です。
複雑極まりなく交錯する、人間関係、因果関係、利害関係、それよりも複雑な、個々
人の心理や行動、そして、それらが織り成す人間模様を、解きほぐして本質を浮き彫
りにし、単純化させ論点を整理すれば、法律学では、人間性善説と人間性悪説の、ど
ちらの立場に立って人間を捉えるているのかを、論議することが可能となり、経済学
では、人間は、一体どのような生きものなのかを議論でき、文学では、その時代の人
間観が、どのように表されているかを評価することが出来るように、人間性善説、人
間性悪説の、どちらかの立場に立てば、ものの見方や考え方を、おおよそ固定するこ
とが出来るのです。
中国戦国時代の、荀子と孟子がそれぞれを説き、云々、と説明できないこともありま
せんが、興味のある方以外は、「そのことを知識として覚えたところで何になる、人
間への処し方が変わるとでも言うのか」との疑念を懐き、結局、「自分は何も変わら
ない」との答えを導くだけですので、ここでは、昔の人がそう唱えた、とだけ言って
おくことにします。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
さて、覚えても仕方が無いとしても、自分の身の回りにいる実際の人間には、人間性
悪説が当てはまるのか、それとも人間性善説なのか、ということが気になります。
今までの人生経験に照らし合わせると、根元的に悪であると見受けられる人や、心底
から善人だと思える人も、確かに両方居て、人間性悪説、人間性善説のどちらも正し
い、結局は、人間全体として捉えられるものではなくて、各個個別の問題ではないか
、と思えたりするのですが、先人達が、個別問題にはせずに、総体として人間を捉え
ているからには、そこには何かがあるのでしょう。
果たして、真実はどちらにあるのだろうか、と思索し直したりもするのですが、絶対
そうであるとは、誰も言い難く、人間性悪説、人間性善説、どちらの説も、先人達が
生きていく上で、そのように考えた方が気が楽、とか、それぞれの地域での、生活環
境の影響を考慮して生きていく時に、自然発生的に芽生えてきたもの、といった程度
のものではないかと思うのです。
強引に、しかも、思い切り良く、または、勘違いや見誤り、錯誤によって、人間性悪
説や人間性善説の、どちらかに偏ってみても、別に良いと言えば良いのですが、しか
し、その場合は、人間を二者択一の単純な問題に矮小化し過ぎて、間違ったものの見
方や考え方を誘引し、そこから派生する、しっぺ返しで痛い目に遭う結果を、招くこ
とになりはしないかと、思ったりもするのですが、荀子さん、孟子さん、如何ですか
。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
自立している人間なら、「何かあったら、自分が至らなかった責任だ」と思えるので
しょうが、それこそ何かあったら、すぐに誰かの責任にしないと気が済まない人達に
対して、インチキをしているかどうかを、チェックしてみたところで、どの道文句を
言うのですから、この際は、彼らを徹底的に監視する、すなわち人間性悪説に則(の
っと)ってみては、如何でしょうか。
自立思考を身に付けた人にとっては、世の中が人間性悪説だろうが、人間性善説だろ
うが、出た結果に対して、責任を持つのですから、要するに、人間性悪説、人間性善
説の、どちらでも良い、ということになります。
自立した人間は、約束を守り、責任転嫁をせず、自己責任を取るのだから、例えば、
数年来の懸案、銀行の不良債権問題にしても、その元凶である、「借りたお金を返さ
ない」という、卑劣極まりない行為を、誰もしないのです。
そもそも日本が、自立した人間ばかりで成り立っている国ならば、銀行の不良債権問
題は疎(おろ)か、様々な経済対策などは、必要が無いのではないでしょうか。
ズルをする人が居ない、インチキをする人が居ない、自己責任を取らない人が居ない
、約束を破る人が居ない、借金を踏み倒す人が居ない、となれば、現在の経済のマイ
ナス要因はほとんど無くなる、と申しますか、それより、好景気だろうが、不景気だ
ろうが、どちらでも良いのではないかと思うのです。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
不況だから不幸せ、とよく聞きますが、一体何を根拠に言っているのだろうと、そう
思うことがあります。
不況の経済後進国に住んでいる人々全員が、不幸ではない訳で、そこには日本と同様
、幸せな人も居れば、不幸せな人も居て、経済がどのような状態であれ、幸せな人は
幸せ、不幸せな人は不幸せ、不況だから不幸せだなんて、誰が決めたのだろうと思い
ますね。
バブル景気の絶頂期でさえ、不幸せな人は不幸せであって、例え、税金を湯水の如く
投入して、バブルを再来させたところで、同じことなのです。
もし、世界中が自立している人々で埋め尽くされているのなら、別に国なんて枠組み
に囚われなくても良い訳で、住みたいところで住む、そして幸せを追求する、住んで
いる国名を尋ねれば、たまたま○○だった、というだけの話です。
      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
夢物語を語れば、そうなるのですが、ふと見渡せば、現実は、ご存知のとおり、自立
していない人間ばかりが、辺(あた)りを埋め尽くしているのです。
「それならば、仕方がない、自分だけでも自立するか。」
「自立していない人間から派生する、思わしくない結果についても、受けとめようじ
ゃないか。」
「自分だけは、自己責任思考、自立思考を貫こう。」
「その代わりと言っちゃー何ですが、自分だけは、自立していない人間には味わえな
い、幸せとやらを追求させて貰います。」
「ついでに、国という枠組みを、取っ払ってしまいます。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ========================================================================
 ■【発行・購読・解除】:『価値辞典』編集室:http://www.kachijiten.com/
 ■【お問い合わせは】:office@kachijiten.com
 +----------------------------------------------------------------------+
 Copyright(C)2001 kachijiten.All rights reserved.転載,転送,複写,引用自由
  +----------------------------------------------------------------------+
 【配信システム】
   ★まぐまぐ(ID:74483) http://www.mag2.com/ 
   ☆メルマガ天国(ID:9666) http://melten.com/
   ★カプライト(ID:2785) http://kapu.biglobe.ne.jp/
   ☆Pubzine(ID:16328) http://www.pubzine.com/
   ★ティアラオンライン(ID:103350) http://www.tiaraonline.com/
   ☆マリン・ネット http://www.marine.ne.jp/
   ★Macky!(ID:3467) http://macky.nifty.com/
   ☆melma!(ID:54286) http://www.melma.com/
   ★めろんぱん(ID:3098)http://www.melonpan.net/
   ☆MagBee(ID:188)http://magbee.ad-j.com/mlm/index.php
  +----------------------------------------------------------------------+
 【解除】
   ★まぐまぐ(ID:74483) http://www.mag2.com/m/0000074483.htm
   ☆メルマガ天国(ID:9666) http://melten.com/m/9666.html
   ★カプライト(ID:2785) http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/2785.html
   ☆Pubzine(ID:16328) http://www.pubzine.com/detail.asp?id=16328
   ★ティアラオンライン(ID:103350)
     http://www.tiaraonline.com/magazine/magdetail.asp?MAGID=m103350
   ☆マリン・ネット http://www.marine.ne.jp/scripts/mlmente.asp
   ★Macky!(ID:3467) http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=3467
   ☆melma!(ID:54286) http://www.melma.com/mag/86/m00054286/index_bn.html
  ★めろんぱん(ID:3098)
   http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=003098
   ☆MagBee(ID:188)
     http://magbee.ad-j.com/mlm/subscriber/mg_unsubscript.php
  ========================================================================
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

Presented by Kachijiten


『価値辞典』〜本音の検索〜

人間性悪説・人間性善説(1)

 Copyright(C) Kachijiten. All rights reserved.

『価値辞典』には、色々な考え方が詰まっています。