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孫正義の名言?大言壮語かソフトバンク孫正義社長の名言!
孫正義社長の名言
近所の回転ずし屋で、つぶ貝、とり貝と立て続けに皿を取り調子よく食べていたらふと財布を忘れてきたことに気がづいた。
えっ、一人で来てるよ。
誰かを呼ぶったっそんな迷惑なことはできない。
近所でもあるし、と、「忘れ物をしたのでとってきます」と言って速攻で出ていった。
不意打ちをくらった女性店員は「あっ、はい」と答えるのみである。
5分も経たずに帰ってはきたものの、女性店員と男性店員が心配そうに会話しているかのようにも見え、しばらくはばつが悪い。
でも、そんな雰囲気には構わずに遠慮なく食べることが幸せに回転寿司を味わうコツでもある。
数日後、映画「借りぐらしのアリエッティ」を鑑賞しようと映画館の窓口でお尻のポケットに手をやると、またしても財布がないではないか。
えー、車で20分も走ってきたのに今ごろ財布がないのに気づいたよ。
うーん、ジュース1本も買えずにとっとと帰るしかないか。
私は生涯で財布をなくしたり落としたりとられたりした経験がない。
これはちょっとした自慢でもあった。
でも歳をとって、ってまだまだ50手前だが、財布を忘れることが続いてしまった。
そう、歳のせいだ。
だって今までそんなことはなかった。
そうだ、歳のせいにしてしまえ。
そうじゃなきゃ、財布も持たずに調子こいて回転寿司を食ってるなんてことの説明がつかない。
2010年3月末、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」に心ふるわされた私は、己の退職を坂本龍馬の脱藩にたとえた挨拶を最後に、自由な社会へと羽ばたきだした。
そんなことよりもずっと遥か昔。
司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」を読み、脱藩に憧れて久留米大学附設高等学校を中退し、渡米した孫正義さんがいる。
今も昔も、私よりは5個上の1957年生まれである。
そんな歳なのに、ってまだまだ隠居する歳でもないけれど、ソフトバンク孫正義社長の頭はますますクリアーに冴えわたっているかのようである。
ソフトバンクは2010年をもって創業30周年を迎えるが、それに際し孫正義社長は「新30年ビジョン」なるスケールの大きな計画をぶち上げたのだった。
30年後にソフトバンクを世界トップ10の時価総額200兆円の規模にまでにするとの100倍増計画である。
野心的すぎて、大言壮語、いや、大ボラ吹きに見えてしょうがない。
株式上場以来、「そんなにお金を貯めてどうするんだ?」と聞かれるたびに孫正義社長はこう思った。
私は事業そのものが楽しくてしょうがないだけなんだ、と。
そんなもの、プロゴルファーに、なぜ優勝したいのかを尋ねているようなものだ、とも。
そうなんだ。
孫正義さんは、お金儲けが楽しくてしょうがないのである。
事業を成功させるのが楽しくてしょうがないのである。
事業にのめり込むのが楽しくてしょうがないのである。
楽しいに理由なんかあるか。
楽しくしてるのに理由なんか聞くんじゃない。
無粋な奴め。
なのである。
2010年、社内公用語を日本語から英語にした楽天の三木谷浩史さん。
英語がダメな役員は2年後には首にするとも言った楽天の三木谷浩史会長兼社長さん。
たぶん彼も、金儲けが好きで楽しくてしょうがないのだろう。
楽天の社内公用語を英語にするのが楽しくてしょうがないのである。
公用語を英語にしたらグローバル企業になってますます金儲けができて、そりゃもう楽しくてしょうがないのである。
それなのに、「なぜ、社内公用語を英語にしたのですか?」、「なぜ、英語のできない役員を2年後に首にするのですか?」なんて当たり前のことを聞くんじゃない。
社員なんてものは、事業が楽しくてしょうがないわけじゃない。
むしろ嫌いで嫌いでしょうがないのである。
社員なんてものは、社長の言うことを聞くのが楽しくてしょうがないわけじゃない。
社長の言うことを我慢して聞くしか、生き長らえる手だてがないからなのである。
そんなこと、当たり前である。
プロゴルファーに尋ねてはいけないのと同じように、サラリーマンにも尋ねてはいけない。
なぜ、我慢して社長の言うことを聞いてるんですか?ってことを。
そんなの我慢するしかしょうがないから聞いてるに決まってる。
当たり前のことは聞いてはいけない。
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