働く目的は何か?なぜ働くのか?国民生活に関する世論調査
働く目的とは? なぜ働くのか?
内閣府の行った、国民生活に関する世論調査(平成14年6月調査)の中で、働く目的は何かと、尋ねている件(くだり)があります。
国民生活に関する世論調査
それに対して、「お金を得るために働く」と答えた人の割合は52.8%。
「生きがいを見つけるために働く」と答えた人は、20.9%。
「社会の一員として、務めを果たすために働く」は、11.1%。
「自分の才能や能力を発揮するために働く」は、10.7%となっています。
「お金を得るために働く」
「お金を得るために働く」
「お金を得るために働く」
と、3度唱えると、背筋にゾクッと寒気が走ります。
「お金を得るために働く」と答えた人、それを尋ねて纏めた人、その結果を何の違和感も無く受け止める人、誰かがここで何かを言わなければ、皆がそれらを極当たり前のこととして認識してしまう、まるで手慣れた熟練工の居る工場の、流れ作業の情景を見ているようです。
皆は、裸の王様が、透明の服を着ていると認識し、そう受けとめてしまっているのです。
かつては、王様が裸であることを、素直な心を持った少年が指摘したのですが、現実の社会には、果たして、そのような少年は居るのでしょうか。
「お金を得るために働く」と平然と答えることを、指摘する人は見当たらないのですが。
「お金を得るために働く」
「お金を得るために働く」
「お金を得るために働く」
素直な心になって聞いてみると、おかしな言葉だと、お思いになりませんか。 やはり、そうは思わないと、52.8%の人が答えてしまうのでしょうか。
「生きがいを見つけるために働く」
「社会の一員として、務めを果たすために働く」
「自分の才能や能力を発揮するために働く」
「お金のために働く」以外の答えを聞くと、ホッとします。
頼むから、何でも良いから、「お金のために働く」以外の答えを言ってくれ。 親しい間柄なら、そう願うところです。
ここで、調査結果を、実際に確認してみましょう。
検索エンジンにて、「国民生活に関する世論調査」を打ち込んで、検索してみてください。
そして、調査結果概要「3.生き方、考え方について」中の、「(3)働く目的は何か」をご覧ください。
そこには、「働く目的は何か」の後に、「どのような仕事が理想的だと思うか」と続けています。
「収入が安定している仕事」と答えた人の割合が、52.1%。
「自分にとって楽しい仕事」、46.3%。
「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」、30.8%。
「失業の心配がない仕事」、17.0%となっています。
「お金を得るために働く」が現実なら、「自分にとって楽しい仕事」は理想と言えます。 思わず「うんうん」、と頷ける答えです。
現実の価値観である「お金を得るために働く」を捨て去れば、きっと答えが見つかるのだろうと、そして、「自分にとって楽しい仕事」が見えてくるのだろうと、そう思います。
「収入が安定している仕事」
理想を問うているのに、またお金のことを言うのか、現実も理想もお金か、仕事の内容はどうでも良いのか、と思わず口走ってしまいそうです。
聞かれているのは理想ですよ、理想がお金ですか。
そう言う当方が、変なのでしょうか。 どう思われますか。
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