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頭の切れる人間は本当に頭が切れるのか?

本音とは違う、気持ちが無い偽りの言葉で、さも己の真心であるかのように語り、「頭が切れる」との評価を貰い、当然お金も貰い、そして、生き長らえて行くのです。

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会社で出世をして役付きにでもなれば、挨拶する機会も増え、皆様のご活躍とご健康を祈念致しまして・・・

絶対本音では言っていないな、と思われるような気持ちのこもっていない挨拶、これがまた上手いと来ています。

気持ちの入っていない言葉を、次から次へと並べ立てる人間。

これって、出世ですかね。





挨拶等をさせれば目から鼻へ抜け、物事を分析させれば精密且つ正確、これらは、いわゆる頭の回転が早く洞察力に優れていると称される人間の所業に他なりません。

「こんな人間、社内に一人や二人居るな。」

・・・

「たった一人や二人かい!」

・・・





元来から具(そな)わっている記憶力は、人の数倍抜きん出て、加えて、根っからの努力家であって勉強家、また理解力は優れ、その姿勢も素晴らしいと来ています。

このような、いわゆる頭の切れると言われる人間、確かに居ます。

教訓や諺、決まり文句を織り交ぜながらの時候の挨拶に始まり、最新の時事問題や人の興味ある話題に続き、ほんのちょっとした会話においても、的確に分析された経済情勢などが盛り込まれるといった具合。

彼らのような挨拶上手で口の達者な人間を、人々はよく、「頭が切れる」と評し持ち上げます。





そんな地上最強のボスキャラを相手に、「人々は、彼らを頭の切れる人間と言うけれど、まったく逆で、実はバカじゃないの!」と、バカな己は無謀にも挑戦してみせるのです。

だって、周りには、「挨拶が上手いほど頭が良い」と評する人間を大勢侍(はべ)らせながら、本音はひた隠し、偽った言葉を次から次へと並べ立て、それでいて平気な顔で居られるのだから、とてもじゃないけど尋常とは思えないのです。

だって、本音を言えない世界に、たった一度の己の貴重な人生を置いてしまっている辺り、頭が悪いとしか言い様が無いのです。





己を偽り、言動を偽り、そして人の評価も歪(ゆが)めて来た。

本音を一切合切(がっさい)隠した上で、偽りの装い。

己の生き方は一切問わず、「本当の自分とは何か」なんてことも、決して問うたりは致しません。





ともかく、本音とは違う、気持ちが無い偽りの言葉で、さも己の真心であるかのように語り、「頭が切れる」との評価を貰い、当然お金も貰い、そして、生き長らえて行くのです。

そんな風に偽って、いつ本音を言うんだい。

退職しても尚偽り続け、そして死んで行くのかい。

そんな人生の、一体どこが素晴らしいと言うのかね?

そんな人生の、一体どこに“頭の切れ”を感じるのかね?

そういうことを“善し”としていること自体、頭が悪い証拠じゃないのかな?

本当のところは、本音で暮らせてこそ、幸せじゃないの?それでこそ、真の「頭の切れる」じゃないの。

 

 

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