自分探し厨の深層心理てすと【価値観辞典】

自己実現したい経済的に自立したい

世の中には色々な人が居て、

そして色々な価値観に基づいて物事を考えている。

題名 - 自己実現したい経済的に自立したい
経済的に自立したい


「営業は断られてからが、勝負」

最初は断られるのが当たり前、そこから如何に売り込むかが勝負、

というなんとも物凄い言葉であります。



どのような人に売り込むのかは、

見抜かないよりは、見抜いた方がやり易いということでしょうか。



人を見抜くことは、営業などの仕事上何かと役に立つ、と言われるのであれば、

まったくそのとおりで否定するつもりはありませんが、



仕事に生かすことばかり考えないで、ちょっと視点を変えて貰えれば、

与えられる人間関係にではなくて、自ら選び出す人間関係の対処法として使えないでしょうか。

如何でしょうか。



相手の聞く態度をもって判断しようとすれば、目を閉じて聞く人、偉そうに踏ん反り返って聞く人、

大袈裟に相槌を打つ人は、あまり話を聞いていないのだろうと想像でき、



また、こちらの話を十分聞かず、辛うじて聞いている部分においても頭の中で整理し、

理解すること無く発言しているのが見えた場合、こんな人とは付き合っていられない、



彼は自分の人生において付き合っていく相手ではない、と判断することができるのです。



人は、きちんと話を聞いていれば、自分の意見や確認のための合いの手を投げ返すものです。

「そんな態度がみじんも見えない人とは、付き合いたくない」、まったくそのとおりです。



しぐさで見抜こうとすれば、視線を落としがちな人は、自分に自信がないと分かり、

視線が定まっていない人は、周囲を気にしていて、こちらに集中していないと分かります。



視線を合わす時間が長く、身を乗り出している人は、こちらに関心のある証拠、

何かを得てやろうという積極的な心理が見て取れます。



眉に手をやる人は疑いを持っていて、頭をさわる人は安心している、

口に手をやる人は気持ちを隠したいという心理状態であると分かります。



その時々の心理状態を読み取って対応しようと思えば、

以上のように目から見える事象によって判断することは可能なのですが、



根本的に相手がどのような思考の持ち主であるかを見極める場合は、

視覚からの情報ではなく、ちょっと工夫をした会話をする必要があります。

題名 - 自己実現したい経済的に自立したい
経済的に自立したい


「あなたは何故就職するか」

「あなたは何故働くのか」



この程度の受け答えも出来ない間柄なら、元からお互いに必要としない人間関係、

本当の付き合いをするのは無理なのではないでしょうか。



また、上っ面ばかりの付き合い方を築いてきた人には、

これらの質問をする相手がひとりも居ない、という事態も考えられます。



そんな方が誰かから有益な答えを聞き出そうとするのなら、

質問の仕方に一工夫してみましょう。



「どうして人間は働かなくてはならないんだろうね」

「何を言っているのですか、熱でもあるんじゃないですか」



「いや実は、知り合いが、今のまま働くのが馬鹿らしくて、会社を辞めたいと悩んでいるんだ。

その時に、どうして人間は働かなければならないんだろうね、と尋ねられたんだが、

私は答えられなかった。あなたならどう答える」



自分はあなたと同じ仲間ですよ、変な質問をしたのは、私の知り合いですよ、

という風に相手を安心させ、自分は依然としてあなたと同じく群に所属したがり、



徒党を組みたがる人間であることを表明する必要があるのです。

そうすれば、相手の本音の話が聞き出せるかもしれません。




試しに、これらの質問をあなたの周りでしてみれば、

お分かりになるかと思いますが、本当に様々な答が返ってくるものです。



さて、「あなたは、何故働くのか」と尋ねられたらどのように答えますか?



自己実現をしたい、経済的に自立したい、精神的に自立したい、社会の常識を身につけたい、

社会に出て働いてみたい、将来役に立つから、社会のため、消費者の満足のため、



自分のため、やりたいことをしたい、生活のため、世間体のため、

などなどの様々な答えが考えられます。



世の中には色々な人が居て、そして色々な価値観に基づいて物事を考えているのだから、

ひとつの質問に対しても、このように様々な答えがあるのは当たり前と言えば当たり前、



千差万別の個性をいくつかのパターンに分けて人を捉えるなんてことは普段はしないものですが、

しようと思えばどのような人であるかを見抜くことも可能です。

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