幸運なことに我々は既に答えを得て
一生嫌いなことをし、僅かなお金を恵んで貰い、
カツカツの生活を好んで続ける。
題名 - 幸運なことに我々は既に答えを得て
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おっと、自分をやさしく包んで、甘やかしてくれていた学校や会社が、米粒ほどになってしまいました。
ちょっと離れ過ぎたみたいですね。これでは、己の正体が掴み切れません。
少し戻ってみることに致しましょう。
そら、ご覧下さい。
よーく見えてきました。自分とは、何とちっぽけな存在なのかが。
まるで、甘い蜜と虫の死骸に群がる、蟻のようじゃありませんか。
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更に、思い知らされます。自分とは、何と単調で退屈な人生を送っている、ちっぽけな虫だろうかと。
どうでも良い話に魂を奪われ、朝から晩まで嫌いなことをやり続けているじゃありませんか。
この広い宇宙や世界を想うと、そんな小さな殻に閉じこもって、来る日も来る日も、
せっせとっせっせと嫌いなことに精を出し続けるのは、幾ら一寸の虫だからといっても、バカが過ぎるって言うものです。
一寸の虫とは比喩が過ぎましたが、しかし、自分と来たら、無期懲役刑を受けた囚人のごとく、
鉄の鎖で手足を繋(つな)がれた奴隷のごとく、嫌いなことをやり続ける人生を選択し続けているのです。
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「そこまで言われているのに、なぜ嫌いなことを続けなければならないの?」「もうそんなこと、止めりゃーいいじゃないか!」
との疑問に対しましては、幸運なことに、我々は既に答えを得ているのです。
一生嫌いなことをし、僅かなお金を恵んで貰い、カツカツの生活を好んで続ける。
その理由とは、そんな悲惨な人生でも、変えることが非常に面倒臭いからに他なりません。
加えて、変える勇気も元々無いし、自信や信念の類といったものも、まったく無いと来ているのです。
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それから、よくよく観察してみれば、どうも、自ら悲惨な人生を望んだ節もあり。
豪華客船タイタニック号沈没に際して、早期に逃げられた筈の者達が、音楽を奏でてみたり、
お茶や会話を楽しんでみたりして、わざわざ死に行く1,500余の者と運命を共にした例の如く、
人々は往々にして、圧倒的に不利な状況でも、変化を嫌ってみたり、面倒臭がってみたり、
不幸な結末を望んでみたりして、潰れ行く会社丸や悲惨な人生号に残るのです。
借金船日本丸を、ご覧になって頂いてもよーく分かります。
乗客は、逃げ出そうとはしていませんね。ご存知の通り、身の回りの人々は、日本におんぶにだっこで、
国に裏切られた場合の備えなど考えてもいません。
むしろ逆に、このご時世に至ってもなお、莫大な金を掛けた箱物造りを要求し、
日本丸の横っ腹に穴を開けようとしているのですから。
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ふと我に戻れば、感覚の鈍っている乗客に混ざった不甲斐無い己は、あろうことか、
夢も希望も無い退屈で単調な人生を、何とか維持しようと、必死で努力しているではありませんか。
借金船日本丸の沈没と、自らの命の果つる日を、望んでいるかのように。
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皆様に、ここまで読んで頂いた後に、「ただボーっと新聞を読んでみて下さい」と、お願いするのは少し酷ですか?
ボーっと読むことを、これ程までにこけにされたら、気になってしまって読めたもんじゃありませんよね。
意識しながら、ボーっと読むなんて芸当は、きっと至難の業なのでしょう。
ですから、新聞を現状維持的に読んでしまうことの実証は、今回は諦めることと致しまして、
次に、現状を維持することの真反対であります、現状変革のため、そのために新聞を読むことを、試しにお願いしたいのです。